一人暮らしの部屋にも季節感を

2010年04月23日 (金)

果物家族と一緒に暮らしていると、例えば食卓に旬の味覚が並んで「あぁ、夏が近いんだなぁ」と感じたり、ひな祭りやクリスマスなどの行事が近づくと季節の飾りつけがされていたり、自分が何もしなくても、そこにふと季節があることを思い出させてくれる機会がしばしばあったかもしれません。でも、一人暮らしだと、そうはいきません。寝て、起きて、仕事に行って...の繰り返しで、ふと気がつけば四季が巡って一年経ってしまっていたということも。


季節を暮らしに取り入れると、心と時間にゆとりが生まれます。

暮らしは、時として同じことの繰り返しになってしまうけれど、そこに季節感や行事を取り入れると、特別に大事な一日のように感じられることがあります。良い時間を過ごすと、心は穏やかになるし、慌ただしく流れるばかりだった時間が不思議と緩やかに進みます。

「行事って、なんだか面倒くさそう」と思う気持ちも、よくわかります。飾り付けをしたり、料理を作ったりするのは、「忙しくて無理!」「気がついたら、その日が過ぎていた」なんてことも、よくあること。

だったら、まずは季節を意識するだけでもOK。毎朝窓を開けたときに、「あ、今日は暖かいな」「風が冷たくなってきたな」なんて気づくだけでも、季節のある暮らしの第一歩。一度身近にある季節に気づくと、今度は街の人の装いやスーパーに並んだ旬の食べ物、木々の芽吹きなど、いろんなものが見えてきて、もっと暮らしが楽しくなってくるはずですよ。


● 季節のミニコーナーを作ろう

部屋の中に季節を呼び込むなら、季節のミニコーナーを作ってみましょう。場所はどこでもOKですが、毎日必ず目に入る場所がおすすめです。例えば、テレビ台の上や玄関先、毎日絶対に使うトイレなんかもいいかもしれません。スペースは、模様替えするのが面倒にならないくらい小さい方がベター。

例えば、5月なら小さなこいのぼりや兜、6月は梅雨にちなんで紫陽花や傘のモチーフの雑貨など。こいのぼりや兜などは、折り紙で作れば、わざわざ買う必要もありません。小さな置物ひとつでも、部屋の中にぐっと季節感が生まれ、毎日にメリハリが出てきますよ。その季節に合わせた飾りや花、旬のフルーツなどを籠盛りしておくのも可愛い。

無理をしない程度に、時々模様替えを楽しんでみてください。


さて、次回は、「簡単&リーズナブルに楽しむ模様替え」として、大きな家具や家電を移動しなくても、気軽に部屋の雰囲気を変える方法をお届けします。どうぞ、お楽しみに。

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