ホームパーティのための片づけ&掃除術
自分ひとりで暮らしているときは、気にならない程度の部屋の汚れや散らかり。でも、人が来て、あちこちを見られるとなると、気になってくるものです。一度気になると、どんどんと気になるところが増えて、「やっぱり、ホームパーティなんてやめよう...」と思ってしまうかもしれませんが、でも、それじゃあ、モッタイナイ。
完ぺきを目指そうとすると、いつまで経っても、誰も招待することなんてできなくなってしまいます。日常を送っている場所なのだから、モデルルームのように美しくなくていいんです。生活感はあって当然。日常の掃除がきちんとしてあれば十分です。
ただし、いつもよりも、ちょっとだけ部屋をきれいに見せるポイントを押さえて、掃除や片づけをしてみましょう。
● お客さんになったつもりで歩いてみよう
出しっぱなしになっていたものを片づけ、ほこりを落とし、掃除機をかける。ここまでは日常清掃でやること。このあとは、普段と違った視点で部屋を見直すことが大切です。
自分がお客さんになったつもりで、玄関から部屋、キッチン、トイレなどを実際に歩いて見て回りましょう。すると、掃除中には気づかなかった汚れが目につくはず。例えば、ゴミ箱にゴミがあふれそうになっていたり、洗面所の水あかが目についたり。気になったところは、その場ですぐに片づける、掃除をする。大がかりになりそうなところは、とりあえず収納の中などに隠しちゃっても、この際、OKです。
これだけで部屋の雑然とした感じが、ぐっと減って見えるはずですよ。
● まっすぐ、きちんと並べてみよう
本や雑誌、新聞、タオル、スリッパ、座布団やクッションなど、部屋にある日常雑貨がちゃんとまっすぐ置かれているかをよく見てみましょう。
本棚の本がガタついていないか、タオルがよれて掛かっていないか、スリッパがバラバラに並んでいないか...。そういったところをチェックし、整理整頓するだけでも印象がぐんと良くなります。
● 光る場所はちゃんと光らせよう
鏡や蛇口、キッチンのシンクなど、水周りの清潔感は部屋全体の印象を大きく左右します。他の場所はきちんと掃除されているのに、トイレに汚れがあったりすると、他の場所まで汚れているような印象を持ってしまいがち。来客前の水周りの掃除は念入りに。
特に鏡や蛇口、シンクなど、ステンレスなどの光る素材が使われている部分は、きちんと光らせておくと、清潔感がアップ。よく掃除されているように見えます。
さて、次回は、「小さな気配りで、もっと気持ちよく」として、お客さんが気持ちよく過ごせるような気配りのポイントを紹介します。どうぞ、お楽しみに。
- 一人暮らしアドバイザー&ライター。暮らしをテーマとしたコラムニスト。河野真希
- 2001年2月に、一人暮らし情報サイト『えんじょい ひとりぐらし』をオープン(http://singlelife.her.jp/)。
一人暮らしをする人、したい人が集い、生活の知恵などの情報交換を図る人気サイトになる。料理やインテリアなど、部屋まわりのことにとどまらず、マネーや物件探しまで、きめ細かくライフスタイルを提案。等身大のテーマが共感を得ている。
新聞、雑誌、WEBなど、各種メディアで連載、取材を多数受けている。