騒音トラブルへの対処法-対応編

2011年02月16日 (水)

うるさい『騒音トラブルへの対処法-原因編』で、集合住宅では音が聞こえるのは避けられないこととお伝えしましたが、非常識な時間であったり、頻度が高かったり、また音があまりに大きいなど、あなたが日常生活を送る上で支障が出るようになっても我慢する必要はありません。

ただし、「うるさい!」と腹が立って、壁や床を蹴ったり、ドアを叩いたりするのはNG。それで静かになることも確かにありますが、逆恨みされたり、あなたが小さな音を立てただけで過敏に反応されることも。冷静に対応しましょう。


● その音、本当にうるさい?

一人暮らし向けの物件に多い木造や軽量鉄骨造といった建物は壁が薄く、ごく普通に生活していても、足音や話し声などが筒抜けになってしまうことがあります。隣人と生活時間帯が異なれば、ドアの開け閉めや足跡すら耳障りに感じるかもしれませんが、それは相手にも同様に言えることです。

音というのは一度気にしはじめると、最初はそれほど気にならなかったごく小さなものでも耳につくようになります。どの程度の音が騒音にあたるのか自分ではわからないときは、家族や友達などを部屋に呼んで、音の程度を確認してもらってみては。


● 大家さん・管理会社に相談しよう

深夜に音楽を大音量で流したり、毎晩のように友達を呼んで大騒ぎをしているなど、明らかに相手が非がある場合に、自分で苦情をいうよりは、大家さんや管理会社など第三者を通じて、注意をしてもらうのが安心です。

顔見知りで声を掛け合うような関係であれば、あいさつのときにでも「ちょっと気になるんですが...」と声をかける方がスムーズなことも。ただし、女性が男性に注意をするような場合は、無理をしないように。


● 警察に相談しよう

深夜に常軌を逸した騒音が続いているなどの明らかに非常識な場合、また大家さんや管理会社からの相談では解決しない場合などには、110番通報するという方法もあります。ただし、実際に音がしている間に連絡を。


● 引越を考えてみる?

騒音トラブルは繊細な問題。残念なことに、いくら注意をしても改善されなかったり、逆に注意したことに逆恨みをされ、嫌がらせを受けたりして、安心して生活できなくなるケースもあります。

改善されない場合、裁判を起こすこともできますが、被害や音の程度といった証拠が必要です。結果が出るまでには時間がかかる上に、思ったような判決がえられるかは、やってみなくてはわかりません。その間にストレスがたまって、生活どころではなくなってしまうことも。

あとは、考え方次第ですが、引越を考えるのもひとつの手。泣き寝入り...と思うかもしれませんが、気の休まらない部屋で暮らすより、お金がかかっても安心して生活できる場所で過ごす方がいろいろな面でプラスになることもあるでしょう。


さて、次回は、「騒音トラブルへの対処法-暮らし方編」として、自分が加害者とならないように音に配慮した暮らし方を紹介します。どうぞ、お楽しみに。

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