地震がきたら?-非常持ち出し袋編
日本は地震大国。どこに住んでいても、いつ大きな地震に見舞われる可能性があり、対策の必要性が強く叫ばれているのは誰もが知っているとおりです。
一人暮らしをしていると目の前にある日々の生活に手いっぱいになり、いつ起こるかわからない地震対策などつい後回しにしてしまいがちですが、むしろ一人暮らしだからこそ、ちゃんとしておきたい。なぜなら万が一のとき、自分の身を守れるのは自分しかいないからです。
地震対策といえば、最初にイメージするのが非常持ち出し袋。避難時や避難生活を支えるために、ぜひ事前に準備しておきたいものです。食料や水、ラジオ、懐中電灯、救急用具などが定番ですが、眼鏡やコンタクトレンズ、女性の生理用品、ペットを飼っているなら餌なども忘れないようにしたいものです。
荷物の重さは男性15kg・女性10kg程度が目安と言われていますが、いざというときに運び出せない重さでは意味がありません。実際に被災した場合に必要なもの、ほしいものは多くあるかと思いますが、自分で担いでみて運べる重さを目安に、あれもこれもと詰め込みすぎないようにしましょう。
すぐに使わないものは二次持ち出し品として家に保管し、いったん避難して落ち着いたあと、取りに戻ることも考えられます。
非常持ち出し袋、つい準備しただけで満足してしまいがちですが、中身の定期的な点検もお忘れなく。電池が切れていないか、また食料や水の賞味期限は過ぎていないかなど、いつでも使えるよう半年から一年に一度確認を。毎年9月1日の防災の日など、点検日を決めておくのがおすすめです。
● 一人暮らしに備えたい非常持ち出し袋
□ 非常食 ... 水や火を遣わなくていい食べ物。栄養補助食やゼリー状飲料は、非常食として使わなかった場合も食べやすい。
□ 水 ... 一人1日2~3リットル程度が目安。一般的に配給が来る3日分(6~9リットル)と言われていますが、持ち出せる量も考慮して。
□ 軍手
□ 懐中電灯
□ ラジオ
□ ろうそく・ライター(マッチ)
□ 衣類・タオル ... 冬場は防寒具として。下着も何枚か入れておいて。
□ 靴 ... 歩きやすいものを。避難中に足を怪我しないためにも必要。
□ 救急用品 ... 『病気やけがのときには?-日常の備え編』の救急箱の中身を参考に。持病がある人は忘れずに。
□ ビニール袋・新聞紙 防寒具やシート代わりにも。
□ 雨具
□ ナイフ ... 多機能ナイフが便利。
□ 現金 ... 小銭もあるといい。
さて、次回は、「地震がきたら?-室内の地震対策編」として、チェックしておきたい室内の転倒・落下対策についてご紹介します。どうぞ、お楽しみに。
- 一人暮らしアドバイザー&ライター。暮らしをテーマとしたコラムニスト。河野真希
- 2001年2月に、一人暮らし情報サイト『えんじょい ひとりぐらし』をオープン(http://singlelife.her.jp/)。
一人暮らしをする人、したい人が集い、生活の知恵などの情報交換を図る人気サイトになる。料理やインテリアなど、部屋まわりのことにとどまらず、マネーや物件探しまで、きめ細かくライフスタイルを提案。等身大のテーマが共感を得ている。
新聞、雑誌、WEBなど、各種メディアで連載、取材を多数受けている。