寂しいときには、どうしたらいい?
私が一人暮らしの寂しさを強く感じたのは、新しい生活にも慣れてきたころ。おそらく引越をして、2、3ヶ月くらい経ったころだったのではないでしょうか。それまでは初めての経験に何事にも無我夢中で、寂しさを感じる隙もなかったのだと思います。家事なども少しずつスムーズにこなせるようになり、お金のやりくりにも大きな不安がなくなってきたら、急に気が抜けたのか、うわっと寂しさに襲われたことを覚えています。
心や身体が元気なときは何ということもないことでも、一度寂しさに支配されてしまうと、何もかもネガティブになってしまう。家族や友人など誰かに頼ってもよかったのだけれども、そのときは「一人暮らしなんだから、なんでも一人で頑張らなくちゃいけない」というふうに考えていました。
そこで私がやったことは、料理。洗濯・掃除・料理などの家事をちゃんとやるようになったのは、一人暮らしを始めてからでしたが、そこで料理を作る楽しさに目覚めていました。キッチンに立っている間は作ることに集中して余計なことを考えずに済み、そして食べることでだんだんと元気を取り戻すことができるようになりました。それ以来、寂しくなったり、不安になったりすると、私はいつもキッチンに。
こんなふうに、一人でも、部屋の中でも、気持ちを切り替えたり紛らせたりできる何かがあると、それは寂しさや不安を乗り切るきっかけになります。例えば、部屋作りや映画や音楽、読書にバスタイム、ハンドメイドなど、夢中になれることや好きなことはありませんか。自由な時間と空間のある一人暮らし、自分らしい過ごし方を探してみるのも楽しいものですよ。
さて、次回は、「お部屋作りを楽しもう」として、ひとり時間を上手に過ごすインテリアの楽しみ方を紹介します。どうぞ、お楽しみに。
- 一人暮らしアドバイザー&ライター。暮らしをテーマとしたコラムニスト。河野真希
- 2001年2月に、一人暮らし情報サイト『えんじょい ひとりぐらし』をオープン(http://singlelife.her.jp/)。
一人暮らしをする人、したい人が集い、生活の知恵などの情報交換を図る人気サイトになる。料理やインテリアなど、部屋まわりのことにとどまらず、マネーや物件探しまで、きめ細かくライフスタイルを提案。等身大のテーマが共感を得ている。
新聞、雑誌、WEBなど、各種メディアで連載、取材を多数受けている。