一人暮らしに揃えたい調理器具
自炊をするのかどうかで、キッチン用品をどこまで揃えるべきか分かれます。健康と節約のためには自炊がおすすめですが、継続的にするのは難しいという人も。
一人暮らしを始める前は意欲があっても、実際に生活が始まってみたら、毎日外食続きという話もよく聞きます。料理に自信がない人は、最初から何もかも揃えようとせずに、必要に応じて買い揃えていきましょう。
また、一人分のご飯は、今まで家族との暮らしで使っていた器具よりもコンパクトなもので作れます。これまで使っていたものよりも、数やサイズを一回り小さく考えた方が使いやすいですよ。
● 調理器具チェックシート
○...必ず揃えておきたいもの
△...自炊派なら揃えておきたいもの
×...あれば便利なもの
□ ○ コンロ
最初から部屋にある場合は不要。自炊派はガスコンロもしくはIHヒーターがおすすめだが、部屋によってはガスが使えないこともある。
□ ○ やかん、もしくは電気ケトル
家にいる時間が少ないなら、保温機能のある電気ポットは不要。1L程度のものが使いやすい。
□ ○ 鍋
料理をしなくても、最低ひとつは持っておきたい。直径20cm以上のものが使いやすい。自炊派なら、スパゲティを茹でられる深鍋(深さ15cm以上)もあると便利。
□ ○ フライパン
ひとつだけ買うなら、直径20cm以上のものを。フタも合わせて揃えておくと、蒸し焼きなどに使えて便利。
□ ○ まな板
料理をしないならミニまな板程度でも足りるが、自炊ならある程度の大きさがあるものの方が使いやすい。
□ ○ 包丁
刃渡りが15~20cm程度のものが便利。料理好きなら、細かい作業もしやすいペティナイフも持っておくと◎。簡易の包丁研ぎ器も併せて揃えておくといい。
□ ○ キッチンばさみ
包丁代わりにも使えるので、料理をしなくても持っておきたい。柔らかい野菜や肉などなら、はさみで切れる。
□ ○ 栓抜き・缶切り・コルク抜き
一体型のものがおすすめ。
□ ○ しゃもじ
□ △ おたま・フライ返し
□ △ ボウル・ざる
食器で代用も可能。料理をするなら、大(25cm程度)・中(20cm程度)・小(15cm程度)があると便利。ボウルのサイズに合わせて、ざるも揃えておくとよい。
□ △ 菜ばし
□ △ ピーラー(皮むき)
野菜の皮むきだけでなく、スライスやごぼうのささがき、じゃがいもの芽取りといったこともできる。
□ △ 計量カップ・計量スプーン
計量スプーンは大さじ・小さじ・小さじ1/2の3つついているものが一般的。深めのものの方が液体を計るのに使いやすい。
□ × 泡立て器
生クリームを泡立てたり、卵をかき混ぜたりするときに使うが、料理をそれほどしないなら不要。お菓子を作る人は必須。
□ × 網じゃくし
お湯から食材を引き上げたり、揚げ物を油からすくいあげるときに使う。
□ × トング
熱い料理をひっくりかえしたり、麺類をよそったりするときに。万能トングがひとつあると便利。
□ × おろし金
力を加えたときにすべりにくく、下に受け皿があるものがおすすめ。
□ × オイルポット
揚げ物に使ったあとの油を漉して保存する。揚げ物をしないなら、不要。
さて、次回は、「一人暮らしに揃えたいキッチン周り用品」として、調理器具以外にも必要となるキッチン周辺のアイテムと選び方をお届けします。どうぞ、お楽しみに。
- 一人暮らしアドバイザー&ライター。暮らしをテーマとしたコラムニスト。河野真希
- 2001年2月に、一人暮らし情報サイト『えんじょい ひとりぐらし』をオープン(http://singlelife.her.jp/)。
一人暮らしをする人、したい人が集い、生活の知恵などの情報交換を図る人気サイトになる。料理やインテリアなど、部屋まわりのことにとどまらず、マネーや物件探しまで、きめ細かくライフスタイルを提案。等身大のテーマが共感を得ている。
新聞、雑誌、WEBなど、各種メディアで連載、取材を多数受けている。