引越前日までにやっておくこと
引越当日の一番の仕事は、今まで住んでいたところから荷物を運び出し、新居まで運び、荷物を運び入れること。当日の朝になって「まだ荷造りが終わっていない。ちゃんと手続が済んでいない」というのはダメな引越です。
特に引越業者を使うとき、梱包作業を依頼していないのなら、約束の時間までに必ず終わらせておくこと。迷惑をかけるのはもちろんのこと、きちんと梱包されていない荷物は破損しやすいですし、何がどこにあるかわからなくなりがち。最悪の場合は荷物を全部運んでもらえないこともあります。
とにかく引越が決まったら、早めに準備を。また、前日までには次のことは必ず確認しておくようにしましょう。
□ 大家さん・不動産会社へ連絡
すでに一人暮らしをしている人は、引越が決まったらすぐに、大家さん、もしくは不動産会社に連絡をしましょう。退去の一ヶ月前までに連絡するのが一般的。期限・方法などは賃貸契約書に記載されています。連絡が遅くなると、家賃の二重払いになることもありますのでご注意を。部屋を明け渡す場合の日時や持ち物なども、早めに確認しておきましょう。
□ 引越方法を決める
→ 「いざ引越! あなたはどうやって引っ越す?」も参考に。
引越方法を決め、引越業者やレンタカーの手配をします。特に1~3月の引越業者の繁忙期に引越をする人は早めに手配をしないと、希望の日時に予約できないこともあります。
また、引越の際には、荷物の受け渡しや部屋の明け渡しなどで旧居と新居に同時に人がいなければならないこともあり、人手があった方がラクなこともあります。頼める友人や家族がいるなら、お願いをして予定を空けておいてもらうと安心です。
□ 役所・ライフライン等の各種手続をする
→ 「引越に必要な手続チェックリスト 2週間前まで」「引越に必要な手続チェックリスト 前日まで」も参考に。
□ 家具・家電の配置を考える
下見をしたときなどに新居の採寸をし、事前に家具や家電の配置を決めておきます。引越業者や手伝いの人に聞かれて、すぐに答えられるようにしておきましょう。部屋に運び込んでから決めるのでは、時間も労力もかかってしまいます。
□ 荷造りをする
→ 「覚えておきたい荷造りの基本テクニック」も参考に。
引越業者に梱包を依頼する場合を除き、当日必要なものを除いて、前日までに荷造りを必ず終えておきましょう。
□ 不用品の処分する
粗大ごみや家電リサイクル法対象のエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などを処分するときには、事前の申し込みや費用等が必要になります。地方自治体やメーカーに早めに確認してください。これまで住んでいたところにゴミを残して引っ越してしまうのは絶対にダメ。ゴミ処分が間に合わないときは、引越業者が有料で引き取りをしてくれることももありますので、相談してみて。
まだ使えるものなら、ネットオークションやリサイクルショップ、フリーマーケットなどで売ったり、友人に譲ったりするのも、ひとつの手です。
□ 新居の掃除をする
引越前に新居に足を運べるなら、荷物を運び込む前に掃除しておくのがおすすめ。クリーニング後でも時間が経っていれば、埃などがたまっていることもあります。
□ 冷蔵庫・洗濯機、石油ファンヒーターの手入れをする
冷蔵庫と洗濯機は中をすべて出して、前日にコンセントを抜いて、水抜きをしておきましょう。また、石油ファンヒーターを使っているとき、タンクに残っている油は空にしておきましょう。
さて、次回は、「引越当日の流れを確認しておこう」として、その日一日がどのような流れで進むのかを確認します。どうぞ、お楽しみに。
- 一人暮らしアドバイザー&ライター。暮らしをテーマとしたコラムニスト。河野真希
- 2001年2月に、一人暮らし情報サイト『えんじょい ひとりぐらし』をオープン(http://singlelife.her.jp/)。
一人暮らしをする人、したい人が集い、生活の知恵などの情報交換を図る人気サイトになる。料理やインテリアなど、部屋まわりのことにとどまらず、マネーや物件探しまで、きめ細かくライフスタイルを提案。等身大のテーマが共感を得ている。
新聞、雑誌、WEBなど、各種メディアで連載、取材を多数受けている。