敷金トラブルに巻き込まれない暮らし方

2009年12月23日 (水)

091223.jpgある大家さんにこんな話を聞いたことがあります。「部屋を普通に使ったときのクリーニング代を請求することはないけれど、退去時にこちらがびっくりするほど部屋が汚くなっていることがあるんですよ。それをいくら『普通に使っていたんだから、敷金を全額返せ』と言われてもねぇ...」

長く暮らしていると、その部屋をまるで自分のもののように感じてくるかもしれませんが、あくまで部屋は借り物です。大家さんにとっては商売道具。好き勝手に暮らしていいわけではありません。

敷金のトラブルについては、貸し主側が一方的に敷金を返還しなかったり、必要以上の請求をしていると受け止めている人も多いようですが、借主に原因があることもあります。借りたものはていねいにきちんと使うという最低限のマナーは忘れずに。


● ちゃんと掃除をしよう

借主には「原状回復義務」といい、「部屋を借りたときの状態に回復して明け渡す義務がありますが、年数によって「壁紙が汚れた」「畳が日に焼けた」といった自然消耗分は含まれません。

しかし、いくら自然消耗だからといって、部屋を全く掃除しないのは問題外。借主には、「善管注意義務」という、善良な管理者の注意をもって物件を保全・使用しなければならない義務もあるのです。例えば、キッチン周りが油でべったりとなっている状態や浴室がカビだらけなど、明らかに清掃・管理が行き届いていない場合は、借主が負担するのも当然でしょう。

日頃から週に一回程は日常清掃をし、年に一度は普段できない箇所の大掃除をして、部屋をきれいに保つ努力をしましょう。


● 故障したら、すぐに報告

風呂釜や給湯器、エアコンなどの部屋の設備は、通常の使用による故障であれば、大家さんの負担で修理をしてもらえます。ただし、それを長く放っておいたことで、修理できるものも修理できなくなったとしたら、退去時にその分を敷金から請求されることもあるでしょう。

設備が故障したときは、自分で修理を依頼したりせず、必ず大家さんや管理会社に連絡をしてください。大家さん側で修理を依頼するのか、自分で依頼した額を請求するのか、対応の判断を仰いぎましょう。修理が不要と判断された場合も、退去時に費用を請求されないよう、その箇所の写真を撮り、日時と状況を記録しておくと、安心です。

また、例えば元々湿気が多い部屋で、注意を払って換気や掃除をしてもカビが発生してしまうようなとき。それを放置したことで、普通の清掃では落とせなくなったような場合は、「善管注意義務」を怠ったことによる借り主の責任となります。立地や建物に原因があるケースでも、必ず大家さんに連絡をしておきましょう。


さて、次回は、「敷金はちゃんと戻ってくるまで気を抜かない!」として、退去時に気をつけたいポイントについてお届けします。どうぞ、お楽しみに。

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