部屋が決まったら、次はいざ契約!

2009年12月02日 (水)

091202.jpgいくつもの部屋を見て回り、ついに自分がこれから生活するのに納得できる部屋が見つかりました。さぁ、これで一人暮らしがスタートできる! でも、そこで浮かれてばかりはいられません。その部屋に住むためには、部屋の持ち主である大家さんとの賃貸契約を結ばなければなりません。


「じゃあ、申込金は5万円です」「契約のときまでに○○と××の書類を用意してきてください」「契約書のここに名前とハンコをお願いします」...。あなたは不動産会社から言われたように、お金を払い、書類を用意し、署名捺印すればいいと思うかもしれませんが...。でも、ちょっと待って。

進学や就職をきっかけに一人暮らしを始める人の多くは、これまで契約書というものを交わした経験などないかもしれません。契約書を見ると、初めて聞く言葉を使った理解しにくい文章が書かれていて、読むのも理解するのも確かに面倒...。でも、ここにはお金のやり取りや設備の状況、生活する上での注意点など、今後その部屋で暮らす上での重要なことが書かれています。


そもそも契約というのは、お互いの合意のもとで行われる法律行為。署名捺印すれば、そこに書かれた内容を理解し、了承したという意思を示したことになります。もしも、その中に明らかに不当な内容が含まれていたとしても、署名捺印した以上は「何も知らなかった」では済まされません。

その場の雰囲気や内容の難しさ、また「ここで余計なことを言うと、この部屋が借りられなくなってしまうかもしれない」などと思って、つい言われるがままに行動してしまいがちですが、事前に内容をきちんと理解し、わからないことはその場で質問し、納得した上で署名捺印することが、その部屋で気持ちよく暮らしていくために大切なこと。トラブルを避けるコツでもあります。


ちなみに、こんなエラそうなことを言っている私ですが、初めての一人暮らしでは不動産会社で言われるがまま、何も理解せずにお金を持っていき、契約書にサインし...。幸いなことに良心的な不動産会社だったため、あとから契約書を読み返してもおかしな点はありませんでしたが、今となると、その当時の私自身の迂闊さにぞっとする思いがします。

初めての一人暮らしは、不安なことも多いもの。あとから「困った!」とならないよう、わからないことは最初に解決して、楽しく新生活をスタートさせましょう。



さて、次回は、「申込から引渡まで。賃貸契約の流れ」として、賃貸契約で行われるステップを具体的にお届けします。どうぞ、お楽しみに。

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