部屋探しに必要な"条件"って何?
これは私が初めて一人暮らしをすることを決めたときのことです。
「よし、部屋を探すぞ!」と意気込んで、駅前にある不動産会社に足を運んだものの「で、どんな部屋に住みたいんですか?」と聞かれて、「えーと...」と言葉に詰まるばかりで何も答えられなかった私。そして、目の前には、困った(もしかしたら、少し迷惑がった?)顔をした不動産会社の人。
そう、そのときの私は一人暮らしを始めることに浮かれて頭がいっぱいで、その他の具体的なことは何も考えていなかったんですよね...。
一人暮らし向けの部屋といっても、いろんな条件を持つ、たくさんの部屋があります。例えば、駅からの距離や部屋の広さ、キッチンの仕様に収納の広さなど。
その中から、あなたに合った部屋を見つけるためには、「残業が多く、帰りが遅くなる女性なら、夜道が不安だから、駅から近い部屋がいい」「料理が好きだから、キッチンが広く、二口ガスコンロの部屋がいい」など、その部屋にどんな条件を求めるのかしっかりと考えておく必要があります。
初めての一人暮らしではまだイメージがわきにくいかもしれませんが、これからの暮らしを頭の中でシミュレーションしてみたり、すでに一人暮らしを経験している人に一度話を聞いてみるのもおすすめです。
さて、最初の話に戻ります。
不動産会社で途方に暮れてしまった私は、結局のところ、「すみません。初めての一人暮らしで何もわからないので、どういったことを決めればいいのか教えてください」と頭を下げてお願いしました。幸いなことに、とても親切な不動産会社で、「家賃はどれくらいなら払えるの? 女性なら、こんな部屋には注意した方がいいよ」といった部屋探しの基本を嫌な顔ひとつせず、教えてくださいました。おかげで、その後の部屋探しはスムーズに。
ある人にとっては良い部屋であっても、他の人にとってはそうでもないかもしれません。それは人それぞれ部屋に求める条件が違うから。いくら優秀な不動産会社でも、求めている条件がわからなければ、良い部屋を提供することはできません。また、求める条件の中で「絶対に譲れないもの」「妥協できるもの」の優先順位をつけておくことも必要です。
私のような失敗をしないよう、不動産会社を訪れる前に、まずは自分がその部屋でどんな暮らしがしたいのか、しっかり考えてみてくださいね。
さて次回は、「部屋探しの基本条件は、この4つ」として、より具体的な条件についてお届けしていきます。「家賃はいくらくらいまで払えるのか」「どんな場所に住みたいのか」など、ぐっと現実的なお話になってきますよ。どうぞ、お楽しみに。

- 一人暮らしアドバイザー&ライター。暮らしをテーマとしたコラムニスト。河野真希
- 2001年2月に、一人暮らし情報サイト『えんじょい ひとりぐらし』をオープン(http://singlelife.her.jp/)。
一人暮らしをする人、したい人が集い、生活の知恵などの情報交換を図る人気サイトになる。料理やインテリアなど、部屋まわりのことにとどまらず、マネーや物件探しまで、きめ細かくライフスタイルを提案。等身大のテーマが共感を得ている。
新聞、雑誌、WEBなど、各種メディアで連載、取材を多数受けている。